デル・テクノロジーズ4月8日(米国時間)、AI対応のデータセンターを支える新製品として、新たなサーバ、ストレージ、データ保護製品を発表した。新製品は従来のワークロードと最新のワークロードのニーズを適切に満たせるように設計されている。
「Dell PowerEdge」サーバの新製品
Pコア搭載のインテル Xeon 6プロセッサーを実装した「PowerEdge R470」「R570」「R670」「R770」サーバが発表された。例えば、「PowerEdge R770」は複数のレガシープラットフォームを統合して電力効率を高めながら、42Uラックで最大80%の省スペース化を実現する。これにより、エネルギーコストと温室効果ガスの排出量を最大で半減でき、 プロセッサあたりのコア数を最大50%増やし、パフォーマンスを67%高められる。
「Dell PowerStore」ストレージソフトの新製品
「Dell PowerStore」は最新の分離型アーキテクチャのニーズを満たす高度なデータ削減機能および独立的に拡張可能なストレージサービスとともに、高度なプログラミングが可能な自動化されたプラットフォームを提供する。
最新版では、AIを活用したアナリティクス「Dell AIOps」(以前の「CloudIQ」)ソフトウェアを用いて、「Smart Support」によるアラートと対応、パフォーマンス ヘッドルーム分析、カーボンフットプリント予測などにより、コストを削減しながら手作業の負担を軽減可能。
「Dell ObjectScale」オブジェクトストレージの新製品
今回、「Dell ObjectScale」の次世代バージョンが発表された。次世代「ObjectScale」は新たなオールフラッシュおよびHDDアプライアンスオプションを提供する。
例えば、「ObjectScale XF960」はAIワークロードに対応するパフォーマンスを提供するため、前世代のオールフラッシュシステムと比べて最大8倍の密度を実現する。
HDDベースの「ObjectScale X560」は、メディア取り込み、バックアップ、AIモデルトレーニングなどの主要なワークロードを83% の読み取りスループットで高速化する。
そのほか、「ObjectScale」をベースにWasabiと共同開発した新たなハイブリッドクラウドソリューションを基盤として提供する。
PowerScale」スケールアウトNASストレージ
「PowerScale」のAシリーズ/Hシリーズ ノード(A310、A3100、H710、H7100)は、HDDベースのプラットフォーム用に刷新したコンピュートモジュールによって、レイテンシーの低減とパフォーマンスの向上を実現する。
精度と効率を高める柔軟で最適なTCOのポートフォリオの組み合わせによって、将来にわたりデータセンターの適応性を確保し、AIトレーニングデータをより長期間保持することが可能になる。
「Dell PowerProtect」データストレージの新製品
「PowerProtect」オールフラッシュ対応ノードは、同社にとってオールフラッシュ データ保護における重要な第一歩となるものだという。容量220TBのシステムによって、安全で効率的なデータ保護を提供し、1.6倍以上の高速なリストアスピード、最大3%%の消費電力削減、5分の1のフットプリントを実現する。
また、「PowerProtect Data Manager」のアップデートによって、異常検知機能によるセキュリティー リスクを迅速に発見できるようになる。