MicrosoftがWindows 10ユーザーに対してWindows 11への移行を促すキャンペーンを復活させるようだ。TechSpotが2月7日、「Microsoft revives aggressive Windows 11 upgrade campaign with intrusive popups for Windows 10 users」において、Windows 10の2024年1月のプレビュー更新プログラムをインストールした場合、起動時に全画面表示でWindows 11へのアップグレードを促すメッセージが再び表示されるようになると伝えた。

4ページかけてWindows 11への移行推奨を説明

起動時にWindows 11への移行を促すメッセージを全画面で表示するのは今回が初めてではない。この全画面を使った移行キャンペーンは2023年2月頃に初めて確認され、その後も何度か実施されている(参考記事:Microsoft、Windows 10の起動画面にWindows 11への更新を促す画面を強制表示 | TECH+(テックプラス))。

画面には「ロックが解除された」というメッセージに続いて、「Windows 11への無償アップグレードの対象である」という旨の説明が表示される。メッセージの下には[Get it]と[Schedule it]という2つの選択肢が示されるが、これはどちらもアップグレードを実行するためのものだ。引き続きWindows 10を使いたい場合は、下部にある「Keep Windows 10」というリンクをクリックしなければならない。

TechSpotによると、最新のWindows 10ではさらに3つのページを使ってWindows 11へのアップグレードを促してくるという。1つ目はWindows 11に無償でアップグレードできることを説明するもの。次が、Microsoftが移行を推奨しており、アップグレード後も10日以内であればWindows 10に戻せるという説明。最後に、Windows 10を使い続けても、引き続きWindows 11への無償アップグレードが可能であるという説明である。

Windows 11のシェアを伸ばしたいMicrosoftの狙いは理解できるが、Windows 10を使い続けたいユーザーからすればかなり迷惑なUIであり、ユーザーを置き去りにしている印象は否めない。

Windows 10のサポート期限は2025年10月14日

Microsoftは、Windows 10のサポート終了日を2025年10月14日と定めている。この日以降は、セキュリティ修正を含むすべての更新プログラムが提供されなくなる。

サポート終了までまだ1年半以上の期間があるとはいえ、準備ができたユーザーはできるだけ早く移行することが推奨されている。なお、Windows 10の新規ライセンスの直接販売については2023年1月31日をもって終了しており、新規に購入することはできない。