Datadogは12月13日、Googleとの戦略的パートナーシップの拡大を発表した。これによりGoogle Cloudの顧客は、Datadogのインテグレーションプラットフォーム内で、クラウドネイティブおよびハイブリッドアプリケーションをプロアクティブに監視し、セキュリティを確保できるようになる。
パートナーシップ拡大でできること
拡大されたパートナーシップとインテグレーションの一環として、DatadogはGoogle Cloudが提供する「Vertex AI」で初のAI/ML(機械学習)オブザーバビリティ(可観測性)ソリューションとなり、AIOps(AIやMLにIT業務で利用するビッグデータを学習させること)チームと開発者は、本番環境で機械学習モデルのパフォーマンスを監視、分析、最適化できるようになる。
また、DatadogのGoogle Vertex AIとのインテグレーションにより、開発者はカスタムAI/MLモデルの予測性能とリソース使用率を完全に観測できるようになるという。
このインテグレーションにより、デプロイ(実行ファイルを実際のWebサーバー上に配置して、利用できる状態)されたモデルごとにグループ化された予測値、遅延、エラー、リソース(CPU/メモリ/ネットワーク)の使用率の可視化において迅速に使えるダッシュボードが提供されるため、チームは本稼働環境でモデルのパフォーマンスを並べて比較することが可能。
機械学習アプリケーションの信頼性と堅牢性を維持するために、データの異常を検出するのにも役立つという。
新規および拡張された4つの機能
先日発表された、その他の新規および拡張されたGoogleとのインテグレーションには「サーバレス監視」「Google Cloud Ready - CloudSQL」「セキュリティシグナル」「クイックセットアップ」という4つの機能が含まれている。
サーバレス監視に関して、Datadogは、Google Cloudのサーバレスコンピュート技術であるGoogle Cloud Runに対して、きめ細かなサポートを提供するとしている。
またDatadogは、Google Cloud SQLインテグレーションに対してGoogle Cloud Readyの認定を取得しており、顧客にCloudSQLのパフォーマンスと健全性を可視化するとしている。
このインテグレーションにより、MySQL、PostgreSQL、SQL Serverなど、顧客のデータベースにおけるスループット、メモリ、可用性のメトリクスを監視できるようになるという。
加えて、Google CloudのSecurity Command Centerとのインテグレーションにより、Datadogの顧客は、機密性の高いアクションやコンテナ、仮想マシン、イベントの脅威を簡単に検出して解決できるようになったことも機能の特徴としてあげられている。
そしてクイックセットアップの機能を活用することで、Google Cloudの顧客は作業を速やかに開始することができ、数千ものプロジェクトが存在していてもGoogle Cloud環境全体を監視することが可能となるという。
