島津製作所は11月30日、同日から受付・キャッシュレス支払いシステム「MERSYS-X(メルシステン)」を発売開始することを発表した。

  • 写真:受付・キャッシュレス支払システム「MERSYS-X」

    写真:受付・キャッシュレス支払システム「MERSYS-X」

同製品は、電子カルテと連携して来院した患者を受け付けする機能と、医事会計システムと連携して診療後にキャッシュレスで診療費を受け取る機能を備えた医療機関向け機器。病院向け支払機では国内市場で初めて交通系などの電子マネー、コード決済など多様なキャッシュレス決済手段に対応したという。

受付機能を備えた端末(受付機)と支払機を1台で兼ねており、それぞれ専用機を設置する場合に比べて半分の面積で導入が可能。受付機としての利用が多い朝早くから、支払機としての利用が中心となる午後まで終日活用できるため、機器の遊休時間を減らすことができるという。

また、受付時に取得した患者情報は病院内の電子カルテに紐づけて診察室に共有され、診療終了後は医事会計システムから会計情報が連携されて精算などの業務に利用されるという特徴も兼ね備えている。これにより患者の待ち時間短縮および病院職員の業務効率化につながる。

加えて、同製品は日本語や英語、中国語、韓国語など7言語に対応しているほか、人感センサーで利用者の接近を感知して診察券の挿入を促す。さらに、受付後に診察券と受付票が一定時間受け取られない場合は音声で受け取りを促す機能が搭載されている。

レーザープリンタ用設置台(オプション)利用時には、領収書の取り忘れを防止するスポットライト機能も備えているという。