アリババクラウドは9月9日に開催されたオンラインカンファレンス「Asia Tech Startup Day」で、日本のスタートアップ企業の支援を目的とした「AGT(Accelerate Growth Together)プログラム」を開始すると発表した。

同プログラムは、アジア太平洋地域におけるデジタル人材の育成を支援するプログラム「Project Asia Forward」の一環として提供されるものだ。同社が有する無料のクラウドコンピューティングリソースへのアクセスだけでなく、ビジネスコンサルテーションなどの包括的な支援を提供する。同社は今後3年間で、5000社以上の日本のスタートアップの支援を目指す。

同プログラムの対象となる企業は、同社の各種クラウドコンピューティングリソースの購入で利用できる、最大2万米ドル分のクラウドクレジットを受け取ることができる。さらに、構築や移行、評価に関する技術サポートとコンサルティングを無料で受けられるという。また、同社のパートナーとなりアリババクラウド・マーケットプレイスに出品することで、アプリケーションやツールの販売促進が可能だ。

また、Create@Alibaba Cloudなどのスタートアップコンテストへの参加や、アリババが持つベンチャーキャピタルネットワークへのアクセスを支援するため、日本をはじめとするアジア市場における資金調達の機会が得られるとしている。なお、同プログラムの対象となる企業は、既にエンジェル投資家からの出資を受けており、年間売上金額が50万米ドル(約5500万円)以下の未上場企業とのことだ。