デジタルリスクを予兆・検知・解決するソリューションを手掛けるエルテスは8月22日、安全対策サービスなどを提供する戦略子会社「株式会社エルテスセキュリティインテリジェンス」を設立すると発表した。業務開始は2017年9月1日を予定している。

新会社のエルテスセキュリティインテリジェンスでは、コンサート、スポーツイベント、国際会議や政治演説といったイベントにおいて、ネット上にあるリアルタイムの現地のオープンソース情報の収集・分析によりテロ・暴動の予兆を検知し、収集・分析した情報に基づいた警備計画の立案や、その他会場警備に関するコンサルティング、事件が発生した際の対応方法指南など総合的な危機管理サービスを提供する。

イベント安全対策では、国際会議、スポーツイベント、音楽イベントなどにおいて危険情報の収集・AI分析、警備計画、要人の身辺警護を実施。料金は200万円~。

また、海外リスク情勢分析サービスとしてリスク情報の分析・提供、海外赴任者への研修、(テロ発生時)現地への専門家派遣などのサービスを展開する。同サービスの料金は50万円~。

日本企業海外拠点数・在留邦人数推移とWeb上の殺人予告・爆破予告の件数

今後同社は、リアルタイムでの現地SNS情報・分析技術と国際危機管理機構のリスク管理のネットワークを活かし、次世代入国管理に必要とされるOSINT(open source intelligence)サービスの開発に着手する予定。また、AIによる画像解析技術の活用を視野に入れ、危険情報のより精密な収集を実施していくとしている。

なお、同社の代表取締役社長には、元警察庁警備局長でサミット(主要国首脳会議)の警備を指揮したことのある金重凱之氏が就任する。