トランスコスモスDMIは2月15日、北海道函館市に新拠点「トランスコスモスDMI函館ラボ(函館ラボ)」を開設する。2017年4月1日より事業を開始する予定だ。

同社では、これまで札幌・福岡・沖縄のニアショア拠点にて、Webサイト制作・開発・運用人材の確保、作業スピード・品質を担保したローコスト運営を進めてきた。

さらに、ベトナム・ホーチミン、インドネシア・ジャカルタ、フィリピン・マニラのオフショア拠点では、多言語に対応するグローバルサイトの制作・運用体制を構築し、グローバルサイト向けのCMS運用、Webサイト表示検証、コンポーネントを活用したコーディング、アプリ動作検証、多言語翻訳などを提供している。これらの拠点は、トランスコスモスDMIが統括・管理している。

函館ラボはトランスコスモスDMIの国内4拠点目として新設し、Webサイト制作サービスの提供に加え、最新ITの研究開発・実証実験を行う。具体的には、「観光による活性化」を推進する函館市と協調し、商店街、ホテル、飲食店、観光名所などを訪れる各国からの訪問客をITで「おもてなし」する仕組みを研究・開発、実証実験を行う。

実証実験で収集したデータは、公立大学法人公立はこだて未来大学と連携し、分析することで新たな知見を発掘、さらなる施策に活用するなど、産学連携、地方創生のプロジェクトとして推進していく予定。

函館ラボは、2017年4月に10人規模でスタートし、2年後には50人規模まで拡大する計画だ。現地での採用は大学、専門学校、高専、高校の卒業生ならびに中途採用を予定している。