日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は8月4日、MIMO通信システムの試作に特化したソフトウェアリファレンスデザインとしては世界初となる、MIMOアプリケーションフレームワークを発表した。

同フレームワークは、NIのソフトウェア無線ハードウェアを組み合わせて構築したMIMO通信用試作機上で動作し、柔軟に再構成可能な物理層ソフトウェアとなっている。またオープンソースであるため、ユーザーがLabVIEWで記述したソースコードを自由に編集することで、独自のアルゴリズムを実装したMIMO通信システムや非常に多くのアンテナアレイを有する大規模(Massive)MIMO通信システムのプロトタイプを構築することができる。

また、USRP RIOやPXI(PCI eXtentions for Instrumentation)からなるNIのソフトウェア無線ハードウェアプラットフォームと組み合わせて使用することで、システムの設計/統合にかかる労力を最小限に抑えることが可能だとする。さらに、アンテナ数を4本から128本まで拡張できるため、小規模、大規模のマルチアンテナシステムを柔軟に構築することができる。同フレームワークは、ユーザが手を加えない状態でも、Massive MIMOの伝送実験にすぐに使用可能であるほか、カスタム開発した信号処理用のアルゴリズムを、ほかの手法よりも非常に短い時間でシームレスに統合することが可能なため、5Gの規格策定に向けたワイヤレス業界の競争の中で、設計プロセス全体を加速できるとしている。