日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は7月19日、新しいゲート・ドライバ製品ファミリの最初の品種として、5.7kVRMSの強化絶縁性能、2チャネル内蔵絶縁型ゲート・ドライバ「UCC21520」を発表した。

同製品は高周波スイッチング・モードの各種アプリケーションにおいて、1.8nFの容量性負荷に対して6nsの立ち上がり時間と7nsの立ち下がり時間を実現。4Aのソース電流と6Aのシンク電流でスイッチング損失を削減する。加えて、最大12.8kVの高電圧試験済のサージ保護機能や、100V/nsを超えるノイズ耐性を提供し、データ・センター、工場など高電圧環境で通常発生する過酷な条件から最終機器を保護する。

また、3V~18Vと広い入力電圧範囲を有し、プログラマブルのデッドタイム制御、2チャネル内蔵や出力の並列化によって、一個のデバイスで、複数アプリケーションに柔軟に対応可能。さらに、1mA/チャネルと最小の低静止時電流によって、エネルギー効率の向上に貢献する。

「UCC21520」は16ピンSOICワイド・ボディ・パッケージで供給され、1000個受注時の単価(参考価格)は2.40ドルとなっている。