三菱電機は2月17日、周囲の状況を考慮した車線維持走行や車線変更などの通常走行、および自車前方を走行する車両からの突然の落下物を曲がることで緊急回避する「先進運転支援システム技術」のアルゴリズムを開発したと発表した。

同技術では、通常走行時、車がカメラ、ミリ波レーダーなどにより自車周囲の物体を検出。検出した物体の今後の移動および自車との衝突可能性を予測し、衝突のおそれがないときは車線内を定速で走行するよう車両を制御する。一方、緊急回避時には、安全に回避するために必要な行動を瞬時に判断し、ブレーキだけでは衝突してしまう場合、曲がることで衝突を回避するように車両を制御できる。

また前方の先行他車を追い越す場合、自車の後側方から他車が接近しているときはその車を見送り、安全が確保された後に追い越しを開始するよう車両を制御することも可能。

同社は今後、開発したアルゴリズムを実車に搭載し、周辺監視などの技術と併せることで、自動運転レベル3となる「加速・操舵・制動をすべてシステムが行い、システムが要請したときはドライバーが対応する状態」を具現化していきたいとしている。

「衝突を回避する先進運転支援システム技術」イメージ