TISは3月2日、クーポンによる集客の高度化を実現するCLO(Card Linked Offer)機能を持つスマートフォンアプリを作成できるクラウドサービス「Goodeal!」(グッディール)の販売を開始すると発表した。初期費用は個別見積、利用料金は1店舗あたり月額3万円。

新サービスは、実店舗を持つ小売・サービス事業者などが、オンラインからの施策で店舗の認知や来店を促すO2O(Online to Offline)、すなわちネット上(オンライン)とリアル店舗など(オフライン)の購買活動が連携し合う、またはオンラインでの情報接触行動によりオフラインでの購買行動に影響を与えるような施策を行うための、クラウドサービス。 iOS 7.0以上またはAndroid 4.0以上に対応するアプリを作成可能で、ユーザーはApp StoreまたはGoogle Playからダウンロードする形になる。

同サービスの利用で、クレジットカード情報と紐付くCLOクーポン、つまりクレジットカードの利用情報とデジタルクーポンを連携させて現金割引やポイント付与などをカード利用者に提供する仕組みを発行する機能や、アプリのユーザー間でのクーポンデータや店舗情報を授受できる口コミ拡散機能などを持つスマートデバイス向けの集客用アプリを、低コストかつ短期間で作成できるという。

アプリにはまた、会員数や来店会員数、クーポン利用数、口コミ拡散数など、店舗側で集客施策を検討するために必要な効果を測定する機能や、ユーザーが情報取得した店舗の近くに行くと自動的に店舗からのお知らせが通知される位置情報通知機能、ユーザーの性別などの属性条件やスケジュールを元にセグメントして店舗からメッセージを配信するセグメントメッセージ配信機能などを持たせることもできる。

集客を強化したい店舗側では、配信先のセグメントや効果測定ができるデジタルクーポンの発行や、ユーザー同士で口コミを拡散させるといった、より高度な集客施策を実現できるという。

Goodeal!で作成したアプリによる集客の流れ

同サービスは、同社が提供するクラウド(PaaS)型のCLOプラットフォームサービスと連動するデジタルクーポン発行機能に、BUGSSTが提供する店舗集客・販促用サービスである「Zeetle(ジートル)カードサービス」を組み合わせて提供するもの。

同社では同サービスを、集客効果を高めたい百貨店やスーパー、ドラッグストアなどの小売業、ホテルやアミューズメント施設などのサービス業などに向けて提供していき、2017年度末までに2万店舗へのアプリ導入と約10億円規模の売上を目指すという。