キヤノンソフトウェア(キヤノンソフト)とアシストは9月10日、BRMS(ビジネスルール管理システム)分野で協業し、キヤノンソフトが開発・販売するWebアプリケーション100%自動生成ツール「Web Performer(ウェブ パフォーマ)」と、アシストが取り扱うBRMS「Progress Corticon(プログレス コーティコン)」を組み合わせた高速開発ソリューションを共同推進していくと発表した。

「BRMS(ビジネスルール管理システム)」とは、頻繁に変更されるビジネスルールと、そのプロセスを実現しているアプリケーションを個別に管理する仕組み。IT技術者でなくとも、システム・サービスを稼働させたまま即座にビジネスルールを変更し、ビジネス要求に追従・対応する機能を提供するソフトウェアとなる。

アシストが扱うBRMS「Progress Corticon」は、米Progress Softwareが開発・特許取得したもの。100%コーディングレスでビジネスルールの追加・変更をシステムに展開できるだけでなく、米Progress Softwareが開発した独自アルゴリズムにより、ルール数やデータ処理の複雑さが増した場合でも高パフォーマンスを実現するほか、産業や業務を問わずさまざまな領域に適用が可能で、「システム開発の生産性と保守性を向上することができる」という。

「Progress Corticon」イメージ

キヤノンソフトが提供する「Web Performer」は、プログラミングレスでWebアプリケーションを完全自動生成するマルチブラウザ対応開発ツール。Javaの知識レベルにかかわらず、業務・設計ノウハウを活用して「基本設計情報」を定義するとWebアプリケーションを自動生成するほか、スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスに最適化されたWebアプリケーションの自動生成も可能だ。

「Web Performer」イメージ

今回、両社の持つ製品を組み合わせることにより、ビジネスルールとプログラムを分けて管理する前提で、ビジネスルールは「Progress Corticon」で、プログラムは「Web Performer」でのコーディングレスな高速開発を実現するという。

なお、両社は今後、「同高速開発ソリューションを積極的に展開するとともに、共同セミナーの開催などのマーケティング活動でも協力していく」とした。