エイチ・アイ・エス(以下、H.I.S.)とANAセールスは9月1日、訪日外国人向けにANA国内線を利用した個人型の国内旅行を販売する合弁会社を新たに設立し、来春より営業を開始すると発表した。

両社は、アジアを中心に市場拡大が期待される、訪日旅行需要の創出を目的とした協業を検討してきたが、同日、海外からの訪日旅行のさらなる活性化に向けた提携を行うことに合意し、基本合意書を締結した。

新会社は、ANAの強みである51都市115路線の国内線とH.I.S.の強みである海外店舗網を生かし、ANAの国内線と日本国内のホテルやレンタカーなどを自由に組み合わせることで、訪日外国人の多様なニーズに対応する、個人型の国内旅行を提供する。

販売は、訪日外国人をターゲットとし、H.I.S.の海外100拠点の店頭販売と、H.I.S.が運営する39ヵ国41サイトの多言語対応ができるWebサイト上で展開する。

出資比率は、H.I.S.が51%、ANAセールスが49%。新会社の社長にはH.I.Sで本社新規事業開発室長を務める深木重和氏、副社長にはANAセールスの経営企画部担当部長の廣岡伸雄氏が就任する。

エイチ・アイ・エスとANAセールスが設立する訪日旅行向け新会社の事業スキーム