米Amazon Web Services.は6月17日(米国時間)、Amazon Elastic Block Store向けに、SSDベースのボリュームタイプ「General Purpose (SSD)」がデフォルトで利用可能になったことを発表した。

これにより、ユーザーはAmazon EBS ボリュームタイプをGeneral Purpose (SSD)、Provisioned IOPS (SSD)、Magneticの3種類から選べるようになった。

今回発表された汎用(SSD)ボリュームは、個人の生産性の向上、小規模から中規模のデータベース、テスト開発環境、ブートボリュームといったワークロードに適しており、低コストで多くのワークロードに対する性能を満たせるように設計されている。

実際には、最大3,000IPOSまでバーストし、設定されたストレージ1GB当たり、最低3IOPSの性能が出るようになっているという。

同じSSDを使うProvisioned IOPS (SSD)は、パフォーマンスの安定性と低レイテンシーが欠かせない大規模なリレーショナルデータベースや NoSQLデータベースなどの高いII/O性能を要求するアプリケーション向けに設計されている。ユーザーは必要な IOPの量を選択可能。

同社の調査によると、General Purpose (SSD)ボリュームは、多くの点で、アプリケーションの性能と応答性を向上させることができ、EC2インスタンスのOSを起動時に、目に見えるインパクトを与えるとしている。

典型的なLinuxの起動には約7,000 I/O操作が必要で、Windowsの起動には、約7万のI/O操作が必要だが、Magneticボリュームから同じ容量のGeneral Purpose (SSD)ボリュームにスイッチすることで、Windows 2008 R2の典型的な起動時間はおよそ50%短縮されるという。

料金は、アジアパシフィック(東京)リージョンでプロビジョニングされたストレージ1GB当たり1ヵ月0.12ドルとなっている。I/O操作に関する追加の料金はかからない。その他のリージョンの料金は同社のサイトで確認できる。