NXP Semiconductorsは、自己給電データ通信用のさまざまな外部装置をスマートフォンへ容易に接続することが可能となる高汎用性のスマートフォン向けソリューション「クイックジャックソリューション」を発表した。

同ソリューションは、スマートフォンの3.5mm標準オーディオジャックを利用した、外部センサ、スイッチ、周辺機器、その他のデバイスを対象とした汎用インタフェースで、米国ミシガン大学のプロジェクト「HiJack」から着想を得たという。多くの組込機器において、USBやLighteningポートが搭載されるが、外部接続されたセンサやメータなどからのデータ、各種の入力インタフェースなどには高速性や大容量通信は必要とされておらず、かつ無線ソリューションは部品コストや設計負担を増すといった課題があった。同ソリューションはオーディオジャックを外部デバイスとの通信用ポートとして活用することで、接続容易性と開発容易性を提供するという。

同社では、同ソリューションを用いることで、スマートフォンの設計者は、データ表示、制御スイッチ、センサ監視、診断などのフィールドデータの取得向けに、すぐに使用することができるとする。また、無線接続でデータアップロード、保存、ファームウェア更新、クラウドとの汎用通信がサポートされているため、別のハードウェアやソフトウェアを設定する必要もないとするほか、接続してすぐに使用することができ、外部装置用電源も提供されるため、ユーザーや環境を考慮した、高度なデータや機能を、簡単にスマートフォンアプリに加えることができるようになるとしている。

なお、同社では、同ソリューションの発売に合わせ、クイックジャックで制作したいアプリケーションを募集するアイデアコンテストを6月20日までの期間で開催している。

NXPのクイックジャックソリューション