Silicon Laboratories(Silicon Labs)は、ワイヤレスM-Bus規格に基づく電気、ガス、水道および熱資源向け無線接続スマートメータの開発を容易にするために設計された総合ソフトウェア・ソリューション「ワイヤレスM-Busソフトウェア」を発表した。

同ソフトは、同社のマイコン製品、無線IC製品およびその開発キットを補完するもので、欧州規格「EN13757-4」に基づくワイヤレスM-Bus仕様のスマートメータの設計を可能とするもの。

ワイヤレスM-Bus通信プロトコルは、計器が使用する少量のデータにわずかなオーバーヘッドしか要求しないため、最長で15~20年間のバッテリ寿命を実現することが可能であり、すでに欧州の各国にて導入されているという。同ソフトソリューションでは、物理層からアプリケーション層までのSモード(868MHz)、Tモード(868MHz)、Cモード(868MHz)、およびNモード(169MHz)に対応する包括的なサブGHz帯ワイヤレス・プロトコル・スタックが含まれており、アプリケーション層および拡張データ・リンク層の両方にAPIベースでアクセスが可能なほか、オプションのシリアル・コマンド・インタフェースを使用することで、外部のホスト・プロセッサからワイヤレスM-Busソリューションを制御することも可能だ。

同社の「EZRadioPROサブGHz帯RFトランシーバ」である「Si446x」および低消費電力でARMベースの32ビットマイコン「EFM32LeopardGecko」向けに、バイナリ・コード形式またはオブジェクト・コード形式で提供され、WirelessDevelopmentSuite(WDS/ワイヤレス開発パッケージ・ソフトウェア)を使用して評価が可能となっている。

なお同社では、同ソフトの評価には、1組のSi4461-868-PDKキットと2組のEFM32LG-STK3600スターター・キットを使用することを推奨している。