機械商社のアルテックは、米ストラタシス社製3Dプリンタ「Objet500 Connex3(以下、Connex3)」の特別リースプラン「アルテック CONNEX3 リース」を、総合リース企業の東京センチュリーリースの協力を得て4月16日より開始した。一括払いが基本となる3Dプリンタの販売体制の中で、リースプランの導入はアルテックとしても初の試み。3Dプリンタを導入したい多くの企業にとって、支払い方法の選択肢が増えたことになる。今回は、新たな挑戦をするアルテック株式会社の3Dプリンタ担当者にインタビューを行い、リースプラン実施の経緯やその狙いについて迫った。

3種類の同時出力、46色カラー、他に類を見ないConnex3の実力

アルテック株式会社
デジタルプリンタ事業部
営業部 部長 井上賢志氏

ストラタシス社は2014年2月、インクジェットプリンタの要領で液体樹脂を硬化させながら薄く積み重ねていくポリジェット方式の3Dプリンタ「Objet」シリーズのラインアップにConnex3を追加した。Connex3は、Objetシリーズの高精細な造形性能を受け継ぎながらも、他に類を見ない画期的な技術が盛り込まれている。

一つが、最大3種類のマテリアル(材料)を組み合わせて造形できること。例えば、「黒色」を表現する場合でもラバーライクや硬さが異なる「黒色」を3種類選んで利用できる。これにより、「最大2種類のマテリアルを使えた従来機と比べて、より完成品のイメージに近い試作品を作れる」と営業部 部長の井上賢志氏は話す。

もう一つが、同時に46色を表現できるカラー造形の技術だ。カラーで出力できる3Dプリンタは他社製品でもあるが、透明材料とカラーとを組み合わせて表現できるのはConnex3だけの特徴なのだという。この技術は、従来の試作用途に加えて、大学の医学部・医療機関などで透明な臓器の中に血管と病巣を色付きで表現するといった"これまでにはない"活用の一助を担うと期待されている。

特別リースプランで高額な初期投資という"壁"を取り払う

アルテック株式会社
デジタルプリンタ営業部
専任部長 冨田俊一氏

Connex3は、上記で紹介したマルチマテリアルとカラー造形が評判となり、発売前から大きな話題となっていた。販売を開始してからも、反響の大きさをすぐに実感できたという。ただ、デジタルプリンタ営業部 専任部長の冨田俊一氏は「Connex3の価格がネックとなり、一括払いでの購入に踏み切れない企業も多くいた」と話す。

アルテックの販売体制は、これまでは一括払いが基本。Connex3を購入する場合、本体価格、搬入・設置費用、トレーニング費用に周辺機器を含めると5,000万円を超える。限られた予算の中でやりくりする企業が、3Dプリンタの購入にこのような金額を一括払いするのは簡単なことではない。実際の企業からの問い合わせでも、予算を確保することができず同機種の購入を諦め、より安価な下位モデルを選ぶケースもあったという。

アルテックはこういった企業のニーズを組み上げるため、Connex3の販売を開始して2カ月弱で、通常の一括払いでの販売に加えて、特別リースプランの実施に踏み切った。このプランを利用すれば、初期費用を一括払いの数十分の一に抑えられる。

さらに、特別リースプランは一般的なリースプランと比べてもメリットが大きい。通常のリースは、リースするもの(物件)に対して、期間中の金利や手数料、保険料、固定資産税などを物件金額に加算した総額を利用者が負担する必要がある。一方でこの特別リースプランは手数料などによる上乗せが一切なく、物件価格とリース料総額が同等となる。「期間は36カ月が基本ですが、ご相談頂ければできるだけ柔軟に対応させて頂きたいと考えております」(井上氏)

さまざまな顧客に対応できるようにオプションパックも検討中であり、機器のみのリースに加え、年間保守や材料を込みで月々の支払金額を決めたいというような要望も相談可能だ。リース期間終了後は、機器の返却、リースの更新、公正市場価格での購入の三つから選択できるので安心だ。なお、Connex3の特別リースプランは数量限定での販売となる。また、市場の反応を見てその他の機種への適用も検討するとしている。

「特別リースプランは、東京センチュリーリースさんのご理解とご協力を得られたからこそ実現できたもの。このプランでConnex3がより多くの企業の手元に届くことを期待したい」(井上氏)

アルテックは、4月16日~19日までインテックス大阪で開催された金型加工技術の展示会「INTERMOLD 2014」にConnex3の実機を出展した。ブースに訪れた多くの人はConnex3の性能、特別リースプランに大きな興味を持ち、その注目度の高さを改めてうかがえた。

46色/マルチ素材に対応3Dプリンタの新たな適用分野とは?


46色/マルチ素材に対応した米Stratasysが先日発表した『Objet500 Connex3』は、3Dプリンタの適用範囲を大きく広げる製品として大きな注目を浴びています。

では、Objet500 Connex3の新たな用途としては、具体的にどういったものが考えられるのでしょうか。

マイナビニュースでは、その詳細について、同製品の販売代理店を務めるアルッテックに詳しく伺いました。こちらの記事(およびダウンロード資料)にて紹介していますので、ぜひともご一読ください。

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