資生堂は4月23日、モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)が主催するモバイルシステムを導入して業務効率化・売上拡大などの成果をあげた事例を表彰する「MCPC award 2014」において、モバイルビジネス賞を受賞したと発表した。

「ビューティー・タブレット」で対応力や提案力を強化

同社は2013年6月以降、iPadをカスタマイズしたタブレット端末「ビューティー・タブレット」を店頭で接客対応を行うビューティーコンサルタントに対して約1万1,000台導入。勤務管理や業務報告以外にも、接客応対用に開発した専用アプリ「メーキャップシミュレーター」「スキンケアシミュレーター」「ファンデーションファインダー」を利用し、応対力や提案力を高めてきた。

同社は、タブレット端末を導入した大規模な例であることに加え、販売促進ツールとして活用することで、業務効率化、業績向上、顧客満足度向上、社会貢献に寄与したことが評価され、今回の受賞につながった。

なお、同賞は今回で12回目の開催。表彰はモバイル・テクノロジー賞、モバイル・ビジネス賞、モバイル・パブリック賞、モバイル中小企業賞の4つがあり、その中から最優秀賞として総務大臣賞が授与される。総務大臣賞は、矢崎エナジーシステムの「商用車クラウドサービス ESTRA-Web」が選ばれた。