本田技研工業は4月21日、停電などの非常時にプロパンガスを用いて1.5kVAの発電が可能なポータブル発電機「EU15iGP」を新たに開発し、2014年6月よりLPガス機器事業者に向けて供給を開始すると発表した。

同製品は、燃料にガソリンを用いる既存のインバーター搭載発電機「EU16i」(定格出力1.6kVA)をベースに、一般家庭で使われ放置劣化の少ないプロパンガスを燃料にしたもの。非常時にワンタッチで接続して使用することができ、LPガス50kg使用時で約74時間の利用が可能。

低圧LPガス発電機EU15iGP

正弦波インバーターの搭載により、波形歪みの少ない商用電源と同等の安定した出力を提供でき、本機を2台並列に接続する並列運転機能により、最大3kVAまでの出力に対応。ガスがあっても電源がないと動作しない家庭用LPガス機器(ガス給湯器、ガスファンヒーターなど)の作動電源とし、テレビ・PC・携帯電話などの情報通信機器や照明機器における利用を想定している。

同社は2012年から低圧LPガス仕様の防災向け発電機「EU9iGP」を販売しているが、今回発表されたEU15iGPは定格出力が1500VAになり、一般家庭のコンセントと同様に幅広い機器が使えるようになった。

設置イメージ

低圧LPガス発電機は専用ガスコードの設置を必要とするため、販売はLPガス事業者のみとなる。