STMicroelectronicsは4月7日、ARM Cortex-M3搭載の32ビットマイコン「STM32F2(動作周波数120MHz)」を採用した機器開発に対応するため、開発プラットフォーム「STM32Cube」用ミドルウェアを発表した。

同ミドルウェアでは、「STM32Cube」の汎用ローレベルドライバおよびハードウェア抽象化レイヤ(HAL)を組み合わせた、ソフトウェアコンポーネントの自動更新機能付きのライブラリが提供され、アプリケーションの開発を効率化し、バージョンや依存性に関する問題を解消できる。HALはコード移植性を向上させるため、各アプリケーションに最適な「STM32」を選択することができる。

また、グラフィカルコンフィギュレーションツール「STM32CubeMX」は、同ミドルウェアを補完し、アプリケーションの初期化コードを迅速に生成する。ウィザードが、ピン、クロックおよびリソースのコンフリクトを避けた割り当てを支援する。さらに、同ツールは一般的な独立した開発ツール向けのコード生成を行う。

なお、「STM32Cube」は無料で、オープンソースソフトウェア、またはSTが提供、サポートするソフトウェアという形で、ライセンスが提供される。「STM32」の評価を目的とした150件以上の使用例が含まれている。「STM32Cube」は、「STM32F2/F4」シリーズで利用することが可能で、2014年中に計画されている追加リリースにより、全ての「STM32」に対応する予定。

STの32ビットマイコン「STM32F2」向け開発プラットフォーム「STM32Cube」用ミドルウェアのイメージ