JR東日本グループは4月3日、英国の高速鉄道新線計画「High Speed Two(HS2)」の推進主体であるHigh Speed Two Ltd.と経営全般から技術面にわたる広範囲なコンサルティング契約を締結したと発表した。これは、同社グループとして初の欧州との直接コンサルティング契約となる。契約期間は2014年1月31日~5月31日まで。

HS2は2期に分かれており、第1期ではロンドンとバーミンガムを結ぶ区間(約220km)の建設を、第2期ではバーミンガムからマンチェスターとリーズの2方面に分かれる区間の建設を計画している。第1期は2017年に建設を開始し2026年開業予定、第2期は2030年頃開業予定。

英国の高速鉄道新線計画「High Speed Two」の概要

コンサルティングの契約としては、トンネル微気圧波の対策、パンタグラフ騒音の対策、バラスト/スラブ軌道の比較、オペレーションとメンテナンスの信頼性に関する分析、設備のメンテナンス管理、駅の管理(旅客案内など)がある。

左から、バラスト軌道(路盤とレールの間に砕石・砂利を敷き枕木で支持する構造)、スラブ軌道(コンクリート路盤上にコンクリート製平面板を設置しその上にレールを敷く構造)