santecは3月6日、400G/1Tスーパーチャネル信号のスペクトル整形・補正を可能とする、チャネル帯域内損失補正技術を開発したと発表した。

同技術は、次世代フレキシブルグリッド型光ネットワーク(エラスティック光ネットワーク)の波長ブロッカアレイや波長選択スイッチなどROADM(Reconfigurable Optical Add Drop Multiplexer)デバイスで用いられる機能である。最小37.5GHz~最大400GHzのチャネルスロットにて、サブスライス幅6.25GHz単位で損失補正を行うことができる。

400Gbpsを超える超高速光伝送技術として注目されるスーパーチャネル伝送では、複数のスーパーチャネル信号を、1つに束ねることで超高速を実現しているが、それぞれのスーパーチャネル信号の損失を適切に制御しなければ、遠距離に信号を届けることができない。今回開発したチャネル帯域内の損失補正技術を用いることで、各スーパーチャネル信号の損失を適切に補正し、より遠距離に信号を伝送することができる。

同技術は、同社の波長ブロッカアレイ「WPA-8」、波長選択スイッチ「WSS-100」に実装され、次世代のフレキシブルグリッド型ROADMに不可欠な技術として、400G/1T信号の伝送品質向上に寄与するとしている。

santecの波長選択スイッチ「WSS-100」