エプソンは11月21日、ビジネスプロジェクターの新商品として、必要十分な基本性能に加えて多彩な機能を備えたスタンダードモデル「EB-S03」など6モデルを発表した。

EB-S03は、持ち運びができる小型サイズ・軽量2.4kgに全白・カラーの明るさともに2600lm(SVGA投影時)を実現した。必要十分な明るさに加えて上位モデルと同様の機能を備えたコストパフォーマンスに優れたモデルで、コンパクトボディーを実現するとともに従来モデルからデザインを一新した。

EB-S03

EB-S03には、さまざまな条件下でセッティングの手間を減らし、素早い投写を実現する機能として、投写画面の歪みを自動的に検知する「タテ自動台形歪み補正機能」のほか、本体に装着されたレバーをスライドするだけで歪みを補正できる「スライド式ヨコ台形補正機能」を搭載した。

このほか、USBケーブル1本で素早く確実にPCの映像を写せる「USBディスプレイ」や、使用中の画面を容易に遮断できる「スライド式レンズカバー」、片付けに時間がかからない「ダイレクトシャットダウン」など、エプソンのビジネスプロジェクター上位機種と同等の機能を搭載する。

さらに、オプションの無線LANユニットを装着することで、パソコンやスマートデバイスとのワイヤレス接続ができる。また、スマートデバイス用アプリケーション「Epson iProjection」を利用することで、AndroidやiOSからドキュメントファイルや写真、WebサイトさらにEvernoteなどのクラウドアプリケーション内のファイルをワイヤレスで投写することができる。

簡単・機能充実モデルのEB-935W/EB-965/EB-950W/EB-940

一方、EB-935W/EB-965/EB-950W/EB-940は、明るさや使いやすさといった機能を向上させたモデルだ。明るさは「EB-935W」の3700lmをはじめ、いずれのモデルでも3000lm以上を実現した。

明るい教室や会議室においても、照明を消したり、ブラインドを閉めたりすることなく、映像をくっきりと鮮やかに投写することが可能。中でもEB-935W/EB-950Wは、パソコンの主流解像度である「WXGA(1280×800)」に対応している。

EB-935W

このほか、後方の席までしっかりと聞こえる16Wの内蔵スピーカーやマイク入力端子を備えているため、学校での授業や一般オフィスのプレゼンやセミナーなど、音声を使用するシーンにおいて役に立つ。

さらに、プロジェクター本体の傾きや、置位置による映像の台形歪みを解消し、スクエアに調整するエプソンの各種補正機能「ピタッと補正」に加え、歪みを自動的に検知する「タテ自動台形歪み補正機能」を実装。EB-965/EB-950W/EB-940は、レバーをスライドするだけで歪みを補正できる「スライド式ヨコ台形補正機能」を搭載した。

書画カメラのELPDC12

新商品の書画カメラELPDC12は、1/2.7型の高感度CMOSセンサーを搭載することで、ノイズの少ない、明るく鮮明な画像を実現する。最大A3サイズまで撮像が可能なほか、可動式アームや16倍デジタルズームにより、詳細な図版や地図などの資料もくっきりと鮮明に拡大することができる。

また、HDMI接続によるフルハイビジョン出力に対応し、ケーブル1本でプロジェクターのほかデジタルテレビなどさまざまな機器に映像を出力することが可能だ。

ELPDC12

価格はいずれもオープン。EB-SO03は2014年1月初旬、EB-935W/EB-965/EB-950W/EB-940/EB-950WVは2013年12月4日、ELPDC12は2013年11月28日に発売する。