電通国際情報サービス(ISID)は11月13日、スマートフォン向けのエリア限定型配信プラットフォーム「potaVee(ポタビ)」の提供を開始した。

potaVeeは、Wi-Fiを利用して、特定エリアに向けて映像や音声、テキストなどの情報を同時配信するプラットフォーム。ブランド名の「potaVee」は「portable vision」からきており、「持ち運べて手元で様々な情報を得られる、新しい映像配信の仕組み」という意味を込めているという。

従来のWi-Fiは端末ごとに1対1で情報を送る仕組みになっているため、同一エリア内の多数の端末に一斉配信することができなかったが、potaVeeは同社独自のマルチキャスト技術によってこの課題を解消。イベント会場やスポーツ施設、劇場などで、来場者のスマートフォンやタブレット端末に向けて情報を一斉に配信することができる。また、自治体や教育機関などの災害時の防災放送に利用することも可能。

potaVeeの利用イメージ

同プラットフォームは、iOSやAndroid端末に対応しており、特定エリアのワンセグ搭載携帯電話に映像や音声を配信する「エリアワンセグ技術」と融合することでワンセグ搭載端末にも対応するという。