電通と電通国際情報サービス(ISID)は5月7日、新しいCRMプラットフォーム「CubeD(Customer Bonding Engine by Dentsu)」を共同開発し、サービス提供を開始したことを発表した。

両社によると、従来のCRMプラットフォームはシステムの開発に重きが置かれ、多様な顧客情報を一元化するデータ統合と、それを実際にマーケティングに活用する際のデータ分析とが有機的に繋がらないという課題を抱えていたという。

CubeDはこの課題を解消するためのシステムで、電通が持つ独自のマーケティング視点を軸に、データ統合とデータ分析の機能が統合されたプラットフォームになっている。

データ分析に関しては独自開発の分析メソッド「3D-CRM」が採用され、属性データ / 行動データ / 意識データを用いて、購買実績などで見る「取引レベル」、アンケートでの好意度やWebサイトアクセスなどで測る「ファンレベル」、ソーシャルメディアなどの拡散で他者への波及力を把握する「波及レベル」の3軸で立体的な分析を行うことができる。これにより、情報拡散力の高い優良顧客を容易に見つけることが可能になるという。

また同社は、CubeDによる分析結果を活用し、企業の収益最大化をサポートする統合的なコミュニケーション施策をワンストップで提供するとしている。

CubeDを活用したCRMのワンストップサービスのイメージ