フォーティネットは10月9日、企業のデータセンター、大規模サービスプロバイダ、クラウドプロバイダおよびキャリア向けの新しいネットワーク ファイアウォール アプライアンス「FortiGate-3700D」を発表した。

ファイアウォール アプライアンス「FortiGate-3700D」

本製品には4つの40ギガビットイーサネット(QSFPプラス)ポートおよび28の10ギガビットイーサネット(SFP+)ポートが搭載されており、最大160ギガビット/秒(Gbps)のファイアウォール スループットを実現。新たなカスタムNP6 ASICを搭載したことにより、クラス最高の性能、低レイテンシー、IPv4からIPv6への移行においても同等の性能を実現する。

同社は、ネットワークセキュリティ企業として初めて、コンパクトなアプライアンスで100Gbps以上のファイアウォールスループットと40ギガビットイーサネットポートを提供することとなり、これにより1ギガビットの保護にかかるコスト、ポート密度ごとのコスト、1ギガビットあたりの電力損失、1ギガビットあたりのスペースの標準を変える。

また、本製品にはネットワークセキュリティ オペレーティングシステムであるFortiOS 5を搭載。FortiOSは専用のオペレーティングシステムで、ネットワークセキュリティ プラットフォーム、FortiGate製品ラインの基盤となっている。これは大小さまざまな規模の企業インフラストラクチャ、さまざまなセキュリティアプリケーションで使用することができる。

FortiOS 5はデータセンタ内での柔軟な配備モデルを可能にし、例えばコアファイアウォールは、超低レイテンシーの超高性能ファイアウォールを提供。またエッジファイアウォールは、ファイアウォール+VPN、ファイアウォール+IPS、次世代ファイアウォール(NGFW)、高度脅威保護(ATP)などの機能を使い、さまざまな信頼レベルを内外のコミュニティに提供するために使うことも可能。

さらに、最新のFortiASIC NP6プロセッサを搭載。同プロセッサはフォーティネット社内のネットワークASICのエキスパートたちが設計。従来のCPU+ソフトウェアのアプローチに比べ、設置面積の縮小、低消費電力を実現する。