TI、マイコン「Tiva C」シリーズ開発用USB+CAN開発キットを発表

Texas Instruments(TI)は9月2日、マイコン「Tiva C」シリーズの開発を容易にするUSB+CAN開発キット「DK-TM4C123G」を発表した。

同製品を使うことで、産業向けモーションコントロール、オートメーション、HMI(ヒューマンマシンインタフェース)、照明コントロール、および民生向けエレクトロニクスなどの各種アプリケーションに対して、マイコン「TM4C123x」製品の全機能を効率的に評価することができる。

同開発キットには、USBホストおよびデバイス用インタフェースや、オンボードデバッグインタフェース、およびローパワーハイバーネーション用のコイン型電池など、備品を追加で準備することなく、開発に必要なすべてのものが梱包されている。

また、コンパイラやデバッガなどのソフトウェア、開発環境ツールチェイン、および商用で使用できるランタイムソフトウェア、USB On-The-GoならびにCANの評価に必要なドキュメンテーションを内蔵した8GBのUSBストレージが付属している。

さらに、付属のワイヤレス評価モジュールツールチェインは、ZigBee「CC2538EMK」、 ZigBee「CC2530EMK」、SimpleLink Sub-1GHz「CC1200EMK」、Bluetooth Dual-Mode「CC256xQFNEM」、およびSimpleLink Wi-Fi「CC3000EM」をはじめとした同社の製品、ならびにサードパーティのワイヤレスコネクティビティを簡単にシステムに追加することができる。

加えて、256KBフラッシュ、144ピンLQFPパッケージ、105本のGPIO(汎用I/O)を備えたマイコン「TM4C123G」を搭載。また、温度センサ、LED、CANトランシーバおよび、高精度のA/Dコンバータ(ADC)機能を実現する高精度の3.0Vリファレンスをはじめとした高性能アナログを集積し、各種のミクスドシグナルアプリケーションをサポートするほか、外部アナログ入力およびCAN信号用に、5mmのネジ端子を搭載する。さらに、USB micro-ABおよびmicroSDカードスロットを内蔵、USB OTGを使用する各種アプリケーションおよびデータストレージの評価ができる。この他、USB 2.0(ホスト、デバイスおよびOTG)インタフェース、およびCANトランシーバをはじめとした、オンチップのコネクティビティオプションによって通信機能を提供する。

なお、「DK-TM4C123G」は TIおよび販売特約店から供給中で、TI eStoreから購入した際の価格は149ドル。