SAS Institute(以下、SAS)は8月5日、保険業向けに特化した統合顧客分析ソリューションである「SAS Customer Analytics for Insurance(カスタマー・アナリティクス・フォー・インシュアランス)」と、同ライセンスの導入・運用に関するコンサルティング・サービスの提供を開始すると発表した。

同製品は、顧客分析の強化によりサービス向上やマーケティング高度化を目指す保険会社にとって必要となるアナリティクス機能を包括したソリューションで、保険会社が顧客を理解・維持し、精度の高いターゲティングによりクロスセルや保全活動のROI(投資対効果)を改善するためのツール環境とともに、データモデル、ETL処理テンプレート、レポートテンプレートなどを提供する。

主な特長は、「チャネルやホストなど複数の業務システムに散財する顧客情報を一元化し、単一の情報(シングル・カスタマー・ビュー)に基づいた整合性のある顧客サービスを実現」、「個々の顧客の状況を正確に把握することで、クロスセル、アップセルの機会を発掘」、「定評ある予測分析機能により、解約や失効の可能性のある顧客を未然に特定」、「ユーザーが必要な時に、必要なデータにアクセスできる統合アナリティクス環境」。

同製品導入により、顧客情報を一元化して分析のためのデータ環境を整備し、単一の情報に基づいた整合性のある顧客サービスを実現。保険業で多数の実績をもつSASの予測分析機能により個々の顧客の状況を正確に把握し、クロスセルの機会発掘、解約や失効の可能性を検知することが可能とし、散在するデータを、国内外のシステム導入で培ったノウハウを盛り込んだデータモデルに統合することにより、データの管理コストを大幅に削減する。