SASは30日、顧客ニーズに合わせて機能を特化させたアナリティクスの新製品6種類を発表した。6月より提供開始予定で「データマイニング」、「テキストマイニング」、「最適化」、「統計」、「フォーキャスティング(予測)」、「計量経済学」の6つのアナリティクス手法/分野に特化。

同製品は、インメモリ・アナリティクスによる高速性と柔軟性を備え、データの量や種類、業種を問わない。6つの製品と役割はそれぞれ以下の通り。

  • 「SAS High-Performance Data Mining」(データマイニング)

  • 「SAS High-Performance Text Mining」(テキストマイニング)

  • 「SAS High-Performance Optimization」(最適化)

  • 「SAS High-Performance Statistics」(統計)

  • 「SAS High-Performance Forecasting」(フォーキャスティング)

  • 「SAS High-Performance Econometrics」(計量経済学)

これら6つの機能特化型製品には、洞察を高める新たな分析アルゴリズムが採用され、データ準備のプロセスを効率化するハイパフォーマンス・プロシジャも採用されている。

モデリングのためのデータの準備作業は、割り当てられるプロジェクト時間の大半を費やして行われるが、これらの機能によって、時間短縮が可能となる。

今回の製品は、超並列処理(MPP)環境で動作。多数のサーバ・ブレードを対象に、複雑な分析タスクを分散させることで、並列的な演算処理を実行。各ブレードはそれぞれ独自にメモリを保有しているため演算スピードが速く、これまで数時間を要したジョブを、数分・数秒単位で実行できる。また、従来対応していたTeradata、Greenplum、Hadoopのほか、新たにOracleにも対応した。