大日本印刷(DNP)とルーヴル美術館による共同プロジェクト「ルーヴル - DNP ミュージアムラボ」が開発した2種の美術鑑賞システムが、ルーヴル美術館・パリ本館の絵画部門の展示室に導入される。運用開始は7月4日から。

ルーヴル美術館所蔵のスペイン絵画の傑作

ルーヴル美術館所蔵のスペイン美術:あるコレクションの歴史

今回、ルーヴル美術館(パリ本館)に導入されるのは、スペイン絵画の巨匠・ゴヤが描いた肖像画≪ルイス=マリア・デ・シストゥエの肖像≫を展示した第9回展。同美術館所蔵の主要な作品からスペイン絵画鑑賞の理解を促進するシステム「ルーヴル美術館所蔵のスペイン絵画の傑作」(導入場所:ドゥノン翼2階 26番展示室)、および同館のスペイン絵画コレクション形成の歴史を伝えるシステム「ルーヴル美術館所蔵のスペイン美術:あるコレクションの歴史」(導入場所:ドゥノン翼2階 25番展示室)のふたつが導入される。

なお、「ルーヴル - DNP ミュージアムラボ」は、2006年に活動を開始したDNPとルーヴル美術館の共同プロジェクト。東京・五反田のDNP五反田ビル内専用スペースにおいて、マルチメディアコンテンツを駆使して多様な切り口からルーヴル美術館の作品を鑑賞する、ユニークな展示を開催している。同プロジェクトが開発し、ルーヴル美術館に導入された鑑賞システムは、2011年の工芸品部門、2012年の古代エジプト美術部門への設置に続いて今回が3例目(合計6システム)ということだ。