セールスフォース・ドットコムは、同社子会社であるHerokuに、トッド・ニールセンがCEOに就任したと発表した。

HerokuはフリーミアムプランのPaaS(Platform as a Service)を提供する企業。2007年に創業され、2010年に米Salesforce.comに買収されている。当初は、Ruby on Railsに特化したPaaSとして提供されていたが、現在はJava、Python、Clojure、Scala、Node.jsなどにも対応している。

Heroku

ニールセン氏は、これまでVMwareに在籍し、COOやアプリケーションプラットフォーム部門の責任者、EMCとVMwareが共同出資するPivotal Labsの責任者などを務めた。VMware入社以前は、Microsoft、BEA、Oracleなどで重職を歴任している。

今回の就任について、HerokuのCOOであるオーレン・テイチ氏は、「数々の開発者向け事業および開発者コミュニティの構築を成功へと導いてきた豊富な実績を持つニールセンのリーダーシップによって、Herokuの製品とサービスは一層拡大していくことになります。彼の経験は、Herokuのテクノロジーとサービスを新たなレベルに高め、ビジネスの成長を実現してくれると確信しています。」

また、HerokuのCEOに就任したトッド・ニールセン氏は、「Herokuは、開発者に高い生産性とクラウドへのスムーズな展開を可能にする環境をもたらしました。Herokuという卓越した価値を提供する魅力的なプラットフォームを構築したこのチームの一員として、クラウドコンピューティング市場を形作り変革していくことを楽しみにしています。」とコメントしている。