Android用
偽ウイルス対策アプリ

シマンテックは6月24日、Android端末を強制的にロックしてしまうランサムウェア型偽ウイルス対策アプリが見つかったことを発表した。

偽ウイルス対策アプリは、PCやスマートフォンのセキュリティ状態について意図的に誤った情報を表示するマルウェア。

実際にはコンピューターウイルスに感染していない状態でも感染していると表示し、ウイルスを除去するためには完全版のソフトウェアを購入しなければならないと表示し続けることでユーザーを騙し、ソフトウェア代金の支払いを強要するという。

ランサムウェアはマルウェアの一種で、ファイルなどへのユーザーアクセスを拒否し、デバイスを"人質"に取る形で身代金を要求する。

PCの偽ウイルス対策アプリは、アプリをアンインストールするか、実際に代金を支払うまでポップアップメッセージを表示し続ける。

今回発見されたAndroidの偽ウイルス対策アプリ(パッケージ名:com.android.defender.androiddefender)は、他のアプリの起動を妨害し、マルウェア自体のアンインストールも不可能になる。

また、OSの設定も変更され、場合によっては工場出荷状態に戻すことさえできなくなるため、シマンテックでは、このようなアプリをインストールしないことが一番の対策になるとしている。