Microchip Technologyは6月5日(米国時間)、USB2.0コントローラ ハブ(UCH2)ラインアップとして、新たに3ファミリ7製品を発表した。

これらの製品は、同社としては初めてUSB2.0とUSB High Speed Interchip(HSIC)を両方ともサポートし、Link Power Management(LPM)などの低消費電力モードによりバッテリ寿命を延長することを可能としている。

また、従来のUSB2.0コントローラハブはバッテリ充電機能に制約があったほか、設定情報の保存に外付けメモリを必要としたが、今回のUCH2はクワッドページコンフィグレーションOTPフラッシュメモリを内蔵しており、相互運用性の実現と各種カスタマイズ(4種類の設定情報保存など)が可能だ。

さらに、設定作業からOTPメモリへの書き込みまで容易に行える無償ソフトウェアツール「ProTouch Configuration Editor」も併せて提供されるという。同ツールにはProLinkプログラミング ソフトウェアがバンドルされているという。

なお、メインストリームUSBアプリケーションに向けたUSB-IF認証済みの「USB2532-1080AEN」、「USB2533-1080AEN」、「USB2534-1080AEN」ファミリは、すでに36ピンQFNパッケージでサンプル出荷を開始しているほか、1万個単位の量産出荷が開始されているという。また、HSIC接続およびI/OブリッジングUSBアプリケーションに向けた「USB4624-1080HN」および「USB4604-1080HN」ファミリは、48ピンQFNパッケージでサンプル出荷と1万個単位の量産出荷を開始している。さらに、モバイルUSBアプリケーションに向けた「USB3813-1080XY」および「USB3613-1080XY」ファミリは、30ピンWLCSPパッケージでサンプル出荷が開始されており、7月に1万個単位の量産出荷を開始する予定だという。

MicrochipのUSB2.0コントローラハブ「USB3613/4624/2534」のパッケージイメージ