サイファー・テックは4月26日、これまでのデジタルコンテンツ配信サービスを対象にした著作権保護分野に加えて、一般企業・団体などを対象にした情報セキュリティ分野へ本格参入すると発表した。

「CypherGuard PDF for iOS」全体構成イメージ

本格参入にあたり、iPhone・iPadなどのiOSデバイス向けPDFドキュメント漏えい防止サービス「CypherGuard(サイファーガード) PDF for iOS」の開発を進め、2013年夏から販売開始する予定となっている。

同社が開発・提供するDRM技術は、データの閲覧や複製などを制御・制限するため、万が一データが漏えいしても第三者による閲覧を防ぐことができ、Windows、Mac、iOS、Androidの主要OSにおいて、音声・動画・画像・電子書籍・ソフトウェアなど多彩なデータフォーマットでの利用に対応するなど、マルチプラットフォーム・マルチフォーマット対応を特徴としている。

このような特徴をもった同社のDRM技術は、デジタルコンテンツの著作権保護に加えて社内ドキュメントの保護対策としても有効であること、また既に問い合わせや導入件数が増加していることから、一般企業・団体などを対象にした情報セキュリティ分野へ本格参入し、製品開発および販売拡大を図ることを決定した。

なお、既に10社に対して導入を開始し、製品のマニュアル、技術開発情報、社内セキュリティ関連情報などの社内ドキュメントのPC向け保護対策として活用されている。 

また、従来iOS、Androidデバイス向けのDRM技術の提供は個別の案件ごとに開発・提供してきたが、企業向け情報セキュリティ分野への本格参入にあたり、 BYODにおいて特に利用が進むスマートフォン・タブレット端末への対応を強化すべく製品開発を進めている。