3月12日(火)、Pinterestの公式ブログで、Pinterestビジネスアカウントの解析機能提供開始が発表されました。今後、Pinterestのビジネス活用が進んでいく足掛かりになるでしょうか?今回は、具体的な事例をご紹介しながら、 取り組みやすいPinterestビジネス活用パターンを3つご紹介します。

こんにちは、SMM Labの小川です。

3月12日(火)、Pinterestの公式ブログで、Pinterestビジネスアカウントの解析機能(ウェブアナリティクスツール)提供開始が発表されました。

このツールを使えば、どれくらいの人が、自分のWebサイトのコンテンツをPinし、どれだけの人にそのコンテンツが見られ、Pinterest経由でどれくらいWebサイトに流入しているかを測ることができるとのこと。また、過去のコンテンツの中で何が一番Pinされたのか、人々に興味をもたれたのかなども分かるようになるとのことですが、今後Pinterestのビジネス活用が進んでいく足掛かりになるでしょうか?

ただ、現時点では、”具体的にPinterestを自社で活用するイメージが沸かない”、”「絵になるような画像」を持っていないから、取り組みづらい…“、と思って二の足を踏んでいる方が多いようです。

そこで今回は、具体的な事例をご紹介しながら、Pinterestビジネス活用の典型的なパターンを3つご紹介します。自社でも実践できそうなパターンがあるか?ぜひ自社の場合に置き換えながら、読んでみてください。

パターン1:ECサイト/小売りショップなど 商品を自社サイトとは別の切り口で提案してみよう

まずもっともイメージしやすいのが、このパターンではないでしょうか?多くのアイテムを取り扱っているECサイトは、ぜひ自社の顧客間口を増やすツールとしてPinterestの活用をお奨めします。すでに自社のECサイトにアップされている画像を、カテゴリに分けてPinしていくだけで完成しますので、手間もそれほどかかりません。できれば、「季節感」に合わせて商品の画像をPinしていけるとよいですね。

高島屋オンラインストア

http://pinterest.com/TakashimayaEC/

高島屋オンラインストアのPinterestページでは、季節感に合わせたボードを作成し、膨大なアイテム数の中から、高島屋ならではの「季節の提案」を行っています。

楽天市場

http://pinterest.com/rakutenjp/

楽天市場のPinterestページを開くと、「楽天」の本体サイトとは全く印象が違うことに驚きます。どちらかというと、情報がたくさん詰め込まれている印象の本体サイトに比較し、Pinterestページはかなりすっきり、洗練された印象です。同じ商品でも、Pinterestを通じてまた別の見せ方で提案できるのも面白いですね。

ぐるなび

http://pinterest.com/gnavi/

ECサイトではないですが、ぐるなびのPinterestページも、自社サイトで紹介しているイメージと、まったく別の切り口でお店を紹介している点がとても面白いです。Pinterestページでは、お店の「料理」に焦点を当て、料理の画像からお店のページへ誘導しています。「料理」を切り口にすることで、いままで出会えなかったようなお店に出会う体験ができそうです。

パターン2:メーカー/ブランドなど 商品カタログとしてだけでなく、Pinterestページ全体でブランドを表現してみよう

メーカーやブランドは、ぜひ「自社ブランドの世界観」を広く伝えるツールとして、Pinterestの活用を検討してみましょう。一つの画像をきっかけに自社のブランドを知ったファンが、ページの世界観そのもののファンとなってくれる可能性も期待できます。自社サイト(オウンドメディア)の延長線上にPinterestページを置くイメージで、取り組んでみてはいかがでしょうか?

ネスレ日本

http://pinterest.com/nestlejp/

ネスレ日本のPinterestページでは、商品そのものの画像だけでなく、商品のある「風景」や、商品を活用した「レシピ」など、様々なシーンの画像でブランドを表現しています。見ているだけでブランドの世界観が伝わってくるようなページです。いわゆる自社の「商品紹介ページ」とは、また違った味わいで商品を見せることができますね。

ル・クルーゼ ジャポン

http://pinterest.com/lecreusetjapon/

ル・クルーゼ ジャポンのページでも、商品がある日常の風景や、商品の歴史にまつわる画像など、単なる「カタログ」にとどまらない素敵な世界観が表現されています。

ハローキティー

http://pinterest.com/hellokitty/

言わずと知れた世界的ブランド「ハローキティー」のページでは、キャラクターの可愛らしい画像だけでなく、キャラクターに扮したファンの画像や、キャラクタ-のデザインを施したネイルデザインの画像など、様々な形でキャラクターの世界観を表現しています。

株式会社サラニ

http://pinterest.com/saraniinc/

メーカー/ブランドではありませんが、飛騨高山のホームページ制作、グラフィックデザイン会社であるサラニのPinterestページでは、自社の制作実績をPinterestに画像としてまとめています。サラニが手掛けるデザインの世界観が一目で分かる素敵なページとなっています。

VOYAGEグループ

http://pinterest.com/voyagegroup/

こちらもB to B企業ですが、ページ全体で「VOYAGEグループ」のイメージを訴求している点が非常に面白いページです。B to B企業のPinterest活用の参考になるのではないでしょうか?

パターン3:キャンペーンに活用してみよう

現在企画しているキャンペーンに、「Pinterest」の活用も視野に入れてみましょう。Facebookや自社サイトでファンから「画像」を集めるようなキャンペーンは、ぜひそこで集まった画像を掲載するPinterestページを作成することをお奨めします。Pinterestを活用したキャンペーン自体の数がまだまだ少なく、注目されやすい点もメリットとして挙げられます。他社とのコラボレーションも面白いですね!

ローソン 「ウチカフェスイーツの夏フォトコンテスト」

http://pinterest.com/lawsonofficial/uchicafe-sweets-summer/

ローソンは、2012年の夏に、ユーザーがアプリ経由で「ウチカフェ」シリーズの商品を撮影した写真を募集するキャンペーンで、その結果をPinterestボード上のPinの数で決めるコンテストを開催しました。自社サイトや他メディアで募集したユーザーコンテンツの結果を、PinterestのPin数で競わせるやり方は、実施しやすく参考になるのではないでしょうか?

LEXUS キャンペーンサイト(10人の編集長 日本のプレミアムを語る)

http://pinterest.com/10editors/

トヨタ自動車の「レクサス」は、日本発のプレミアムブランドとして何を目指し、ユーザーが何を求めているのかを模索するためのプロジェクトとして「10人の編集長 日本のプレミアムを語る」を実施。「25ans」「BRUTUS」「CasaBRUTUS」「GINZA」「GOETHE」「LEON」「Men’s CLUB」「NumeroTOKYO」「SPUR」「UOMO」という10誌の編集長が、”日本のプレミアム”をテーマとして、レクサス公式サイト内とPinterestサイト内の特設ページに写真とコメントを掲載、共に日本のプレミアムとは何かを考えていくというもの。同じような世界観を持つ他社とコラボすることで、ブランドに深みをプラスすることが期待できそうですね。

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