計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは3月14日、ビットエラーレートテスタ(ビット誤り率測定器)「Agilent N4960A シリアルBERT」向けに、高速立ち上がり時間と高電圧出力を実現したオプションの高電圧出力対応17/32Gbpsパルスジェネレータリモートヘッド「Agilent N4951B」を発表した。

次世代データセンターのインフラとして、100Gビットイーサや32Gビットファイバチャネルなどの開発が進められている。そうした高速通信に対応する光トランシーバや光送信サブアセンブリ(TOSA)では高駆動電圧が求められているが、従来のパターンジェネレータでは、このニーズを満たすことはできず、高速な立ち上がり/立ち下がり時間の確保などが課題となっている。

同リモートヘッドは、そうした問題への対処するため、に開発されたもので、N4951B向けのオプションH32、およびオプションH17では、立ち上がり/立ち下がり時間12psを実現したことで、ASIC評価において、テスト用ピンで十分な信号品質を確保することが可能となった。

また、高電圧出力ドライバをパターンジェネレータに統合している。3Vの高電圧出力に対応したことにより、光トランシーバから直接、100GビットイーサネットやOIF-CEI-28GなどのVCSEL、TOSA、高速データレートの光変調器を駆動することが可能となり、ドライバアンプや、それに必要となるケーブルや電源などを用意する必要がなくなった。

なお、価格は「N4960A(32Gbps構成、高電圧出力オプション付き)」が1299万5172円(税別)から。既存の「N4960A」ユーザー向けのアップグレードは808万9707円(税別)。すでに販売を開始しており、出荷開始は4月を予定している。

アジレントの高電圧出力対応17/32Gbpsパルスジェネレータリモートヘッド「Agilent N4951B」