NECは3月5日、プリペイド型電子マネーの発行・利用を実現するシステム(サーバ・媒体(カードやスマートフォンなど)・決済端末)を一括して提供する「統合型電子マネーソリューション」を、同日から国内および海外で販売開始すると発表した。

このソリューションは、プリペイド型電子マネーの発行・取引管理・残高管理・利用者管理・精算などを行う「電子マネーサーバ」、利用者が支払いをする際に利用する専用カードや携帯電話・スマートフォンなどの「電子マネー媒体」、店舗で電子マネー媒体の情報を読み取る「電子マネー決済端末」で構成される。

電子マネーのほか、オプション機能としてポイントサービスなどのCRM機能や携帯電話のSMSを利用した個人間の電子マネー送金機能なども、NECがクラウドサービスとして提供する。

また、NFC対応電子マネー決済端末を開発。搭載機能をNFC通信機能とセキュリティ機能などの基本機能に限定することで、低価格を実現し、POSレジスタ、タブレット端末、スマートフォンなどのスマートデバイスと接続して決済ソリューションを提供する。

統合型電子マネーソリューション

先行的に、海外の大手コンビニチェーン、および、インド最大の複合映画館運営会社であるPVR LIMITEDが採用。PVR は、2月下旬からデリー地域・ムンバイ地域を中心とした16カ所の複合映画館で利用を開始する。来場者は、電子マネー端末にNFC対応スマートフォンをかざして映画チケットや映画館での飲食物の購入が可能となる。

NECは新ソリューションについて、海外現地のサービス事業者とも積極的に連携し、今後3年間で国内外あわせて100社(電子マネー決済端末数5万台規模)への提供を目指す。