NetBeans IDE

Oracleは2月21日(米国時間)、NetBeans IDEの最新版となる「NetBeans IDE 7.3」を公開した。NetBeans IDEはJavaで開発された統合開発環境。JavaだけでなくC/C++、PHP、Groovyなど種々のプログラミング言語の開発環境として利用できる。またGlassFishやTomcatがバンドルされており、Webアプリからサーバ、エンタープライズ、デスクトップ、モバイルなど様々な開発に活用できるようになっている。

NetBeans IDE 7.3では、HTML5アプリの開発が容易となる多数の機能が加わっている。HTML5エディタに新たなHTML5要素に対応したコード補完が、JavaScriptには同社が開発したJavaScript実装「Nashorn」をベースとしたエディタやデバッガやjQuery向けのコード補完が、CSSにCSSスタイリングサポートやコード補完が追加されている。また、Chromeとの統合を強化できるようWebkitベースのWebブラウザが組み込まれている。

HTML5開発向けの機能の他にも、Javaエディタに拡張クリップボード及びリファクタリングの改善やJavaFXにFXML/Sceneビルダーのサポートなど多くの機能強化が実施されている。

NetBeans IDE 7.3は日本語を含む5カ国の言語に対応しており、OSに依存しないパッケージのほか、Window、Mac OS X、Linux、Solaris向けのパッケージが提供されている。NetBeans IDE 7.3に同梱されているすべてのコンポーネントを利用するにはJDK 6が必要となる。