東芝は2月13日、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器の音声周りに必要なマイク入力、イヤースピーカアンプ、ステレオヘッドホンアンプ、ラインアウト出力を備えたオーディオコーデックIC「TC94B24WBG」を発表した。

同製品は、独自の1マイクロホン方式のノイズエコーキャンセル技術を搭載しており、モバイル機器で利用が増えているビデオ通話などのハンズフリー通話において高い通話品質を実現することができると同社では説明する。

また、イヤースピーカアンプ、G級ヘッドホンアンプ、ラインアウト出力の他、ボリュームやイコライザなどの音響処理機能を内蔵するほか、プログラマブルDSP「CEVA-TeakLite-III」を搭載している。

さらに、4チャネルデジタルマイク用インタフェース、2チャネルアナログマイク入力用A/Dコンバータ(ADC)などを備えているほか、非同期SRC(ステレオ1系統)は8~48kHzサンプリングに対応。オーディオDSP機能はVolume Control、Sound Mixing、MUXをサポートしている。

なお、パッケージは0.5mmピッチの79ピンWCSP。3月より量産を開始する計画だという。

東芝のオーディオコーデックIC「TC94B24WBG」