米Microchip Technologyは、低価格向けのdsPICである「dsPIC33FJ32MC104ファミリ」を発表した。同ファミリは16MIPSの処理性能と最大2KBのSRAM/32KBのFlash Memoryをもち、省ピンパッケージで提供されるもので、モーター制御や民生/医療/産業用途におけるコスト要求の厳しいケースに利用できると同社は説明する。

CPUコアは内部にDSPを搭載しており、これを利用することでBLDCモーター制御も可能とする。また開発環境としては同社のMPLAB X IDEが利用できるほか、PIM(Plug-In-Module)としてMA330032が用意されており、これ「をdsPICDEM MCLV-2 Development Board(DM330023-2)」と組み合わせることでdsPIC33FJ32MC104ファミリのモーター制御機能を評価することが可能である。このPIMは、「dsPICDEM MCLV Development Board(DM330021)」および「dsPICDEM MCHV Development Board(DM330023)」とも互換性がある。

同ファミリにおける「dsPIC33FJ32MC101/dsPIC33FJ32GP101/PIC24FJ32MC101」の各製品は20pinのSOIC/PDIPパッケージで、「dsPIC33FJ32MC102/dsPIC33FJ32GP102/PIC24FJ32MC102」の各製品は28pinのSOIC/SSOP/QFNパッケージと36pinのVTLAパッケージでそれぞれ提供される。また「dsPIC33FJ32MC104/dsPIC33FJ32GP104」および「PIC24FJ32MC104」は44pinのTQFP/VTLA/QFNパッケージでの提供となる。全製品ともすでにサンプルおよび量産出荷を開始しており、価格は1万個発注時に1.71ドルからとなっている。

dsPIC33FJ32MC104ファミリのパッケージイメージとブロック図