日立製作所は10月10日、バックアップシステムの一元管理をサポートするソフトウェア「Hitachi Storage Adapter for Symantec NetBackup OpenStorage」の販売を開始した。同製品はシマンテックによる技術支援、検証協力を受けて開発されたもので、提供開始は11月15日の予定。

同製品は、シマンテックのデータ保護ソフト「Symantec NetBackup」と、日立のストレージサービス「Hitachi Unified Storage 100シリーズ」を連携させるソフトウェア。Symantec NetBackupの管理画面から、Hitachi Unified Storage 100シリーズのリモートレプリケーション機能の操作・管理が行えるようになる。

リモートレプリケーションは、ストレージ内に格納されているデータをリモートサイトにコピーする機能。ネットワークに大きな負担をかけることなく、迅速にデータを遠隔地に保管することが可能だが、管理者の運用が煩雑になるという課題もあった。これまでリモートレプリケーションを行うためには、バックアップシステムの管理者がSymantec NetBackupの管理画面でバックアップ作業を行い、さらにストレージの管理者がストレージ管理画面からリモートレプリケーション機能に関する設定や操作を行わなければならなかった。

同製品により、これらの運用負担が軽減され、バックアップデータの作成および遠隔地へのデータ保管、復旧までを一元的に管理可能になる。価格は103万9500円~となっている。