Internet Protocol version 4

RIPE NCC(Réseaux IP Européens Network Coordination Centre)は14日(現地時間)、最後のブロック分のIPv4アドレス配布を開始した。RIPE NCCはヨーロッパや中東、中央アジアを管轄するRIR(Regional Internet Registry)。発表によるとRIPE NCCがプールしていた最後の/8ブロックを担当地域に対して割り当て始めたという。つまり、これら地域において実質IPv4アドレス在庫が枯渇したことを意味する。

日本を含むAPNIC(Asia-Pacific Network Information Centre)では昨年の4月にIPv4アドレスが完全に枯渇しており、国内を担当しているJPNIC(Japan Network Information Center)もIPv4の新規通常割り当てを終了している。

これでアジア及び太平洋地域に続き、ヨーロッパや中東、中央アジアもIPv4アドレスが枯渇したことになる。現在5つのRIRが組織化されているが、IPv4 Address Reportでは来年8月に北アメリカ地域でIPv4アドレスが枯渇することを予測しており、1年後には主要先進国の多くでIPv4の新規通常割り当てが終了することが予想される。