Freescale Semiconductorは、2mm角の3軸加速度センサ「Xtrinsic」シリーズとして、12ビット加速度センサ「MMA8652FC」と10ビット加速度センサ「MMA8653FC」を発表した。

2製品はともに、ジェスチャ検知や手ぶれ補正、タップ制御、盗難防止、転倒検知/自由落下検知など、様々な機能をサポートすることで広範な用途に対応可能。同社の開発ツール「Sensor Toolbox」と組み合わせることで、シンプルかつ効率的な設計サイクルが実現し、開発時間とコストを削減できるという。また、MMA865xFCファミリを活用することで、方向検知などの標準的な機能に加え、電子コンパスや位置情報サービスといった先進的なアプリケーションも容易に統合することができるようになるという。

さらに、ホストプロセッサとの組み合わせにより、環境のコンテキストに応じたセンサ判断処理の決定を行い、スマートフォンからリモート制御、健康/行動モニタリング装置に至るまで、様々な機器において高精度な動作記録が可能となる。

性能面では、1mg/LSBの感度を実現し、1.5~800サンプル/秒の範囲でユーザ設定が可能な6つのサンプルレートを備えている。同社のMEMSトランスデューサを統合しているため、スペース効率が改善されており、オンチップFIFO(First-In/First-Out)メモリバッファにより、スマートなシステム電力管理が実現可能。また、ホストプロセッサとFIFOを組み合わせると、MCUや出力データレートの選択に応じて、消費電流を96%以上削減できる。

この他、包括的な電力/性能オプションを揃えた同社のXtrinsic電子コンパス補正ソフトウェアと互換性を備えており、浮動小数点/整数コードを通じて、AndroidやWindows 8をはじめとする様々なOSをサポートする。また、同社のポータブル機器向けXtrinsic 12軸センサフュージョンプラットフォームとも互換性がある。

なお、パッケージは2mm角のDFN。価格は1万個購入時の参考価格が、「MMA8652FC」が0.77ドル、「MMA8653FC」が0.66ドル。現在サンプル出荷中で、量産開始は2012年第4四半期を予定している。