パナソニック デバイス社は7月26日、スマートフォンなど高機能モバイル端末の操作用入力デバイスとして、業界最薄レベルの0.35mm厚で優れた操作感触を実現した薄形アクチュエータ付きタクティールシート「ESP」シリーズを発表した。

スマートフォンやタブレットPCなどの高機能モバイル端末の小型化、薄型化、多機能化に伴い、メニューキーやサイドキーなどの操作用入力デバイスとして搭載されるアクチュエータ付きタクティールシートには、薄形かつ好感触なことが求められている。

従来品は、ベースシート上にアクチュエータを設ける構造で、アクチュエータ部材分や製品高が高くなるという課題があった。今回、独自のアクチュエータ実装技術により、メタルドームとベースシートの間にアクチュエータを設ける新たな構造を開発。さらに、従来品に比べ、薄いベースシート(厚さ0.03mm)とアクチュエータ(厚さ0.10mm)で構成することにより、従来製品より厚みを25%削減し、業界最薄レベルとなる0.35mm厚を実現した。

また、従来製品はアクチュエータをベースシート上面に接着剤で固着する構造であり、固着強度を確保するため、アクチュエータ直径をφ1.5mmより小径化することが困難だった。そこで、アクチュエータ実装技術とともに、独自のメタルドーム形状と小径アクチュエータ(φ1.2mm)を採用し、機器のスイッチ感触を向上させた。

なお、サンプル出荷を2012年7月、量産開始を2012年8月より開始する。生産規模は月産30万シート(20キー換算)とする計画。

薄形アクチュエータ付きタクティールシート「ESP」シリーズ

従来製品と新製品の比較