Silicon Laboratories(Silicon Labs)は6月26日、世界のTV規格に対応したTVチューナ「Si21x8」ファミリを発表した。

同製品は、アナログ/デジタル・ハイブリッドのiDTVやアナログまたはデジタルのみに対応するTV、ポータブルTV、DVDおよびBlu-Rayレコーダ、地上デジタルおよびSTBに最適化されたTVチューナ機能を備えている。

今回、RF性能が向上させたことにより、フィルタ部品を外部に追加することなく、Wi-FiやLTEの干渉に対する高い耐性を持つ。さらに、IF出力のノイズ・フロアが低減されたことで、アナログTVの受像SNRに優れる。これらにより、鮮明でざらつきが少ない画像と、より多くのチャネル受信することが可能になった。

アナログ放送をサポートし続けることは、TVチューナ市場において重要という。いくつかの国では、デジタル放送のみに移行したが、全世界のうち95%のTVでアナログ放送の受信をサポートする必要がある。また、アナログ放送のみの放映は、中国やインド、東南アジアでは一般的で、世界の約20%がこれに該当する。これらの地域では、アナログTVチューナは、多くの場合規格外のアナログTV信号条件を許容することが求められる。同製品ファミリは、RF性能により、規格外の信号条件でもアナログ放送が確実に受信できるようになっている。

また、少ない部品点数でTVチューナが構成でき、必要な部品は安価な受動部品のみとなっているほか、RF入力にバランが不要な他、新しいパワーオン・リセット・モニタを内蔵しており、3.3V単電源で動作するので、システム・コストを削減できる。

この他、性能が向上させたESD保護回路がチップに搭載されており、高いESD耐量を必要とする高性能TVモジュールのコストを削減できる。従来製品と同様に、外付けのコイル、ループ・フィルタ用コンデンサ、トラッキング・フィルタ用インダクタ、水晶の負荷用コンデンサは不要。500mW以下の低消費電力で、Energy Starや他のエネルギー効率に関する規格を満たすことができる。

また、アナログTV用のNTSC/PAL/SECAM、デジタルTV用のDVB-T2/C2/T/C、ISDB-T/C、ATSC/QAM、DTMBを含む全世界のTV放送規格をサポートしているほか、ピン互換性があるため、1つのソフトウェア・アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を共有し、様々なシステム・アーキテクチャとTVチューナとの連携にも柔軟に対応できる。

なお、「Si2178/2158/2148/2138/2128」は、すでにサンプルおよび量産出荷を開始している。価格は、アナログ復調器を含むハイブリッドTVチューナの「Si2178」が、1万個購入時で1.40ドルから。また、TVおよびSTBアプリケーション向けTVチューナの評価キット「Si2178-A-EVB」、「Si2158-A-EVB」、「Si2148-A-EVB」は、各495ドル。

TVチューナ「Si21x8」ファミリ