東陽テクニカは5月25日、ポータブル型大容量ネットワークアナライザの高パフォーマンスモデル、「Network Time Machine Portable2B」を発表した。価格は、2,200万円(税別)で、6月1日より出荷開始となる。

主な仕様は、モニタポート1Gigabit SFPポート×4(1GbE対応モデル)、10Gigabit SFP+ポート×2(10GbE対応モデル)、パケットキャプチャ容量は5TB。

Network Time Machineシリーズは、米Fluke Networksの製品で、今回、リリースしたポータブルモデルの最新版型は、1G/10G高速イーサネット回線に対応し、可般型モデルで初めて10Gbpsレートの連続キャプチャ性能を実現した製品。障害発生頻度の高い高負荷環境でもパケットをロスすることなく、大容量ハードディスクに連続パケットキャプチャを行うことができることが特徴。

「Network Time Machine Portable2B」

また、新製品では大量のキャプチャデータの解析を効率化し、障害切り分けの時間と工数を大幅に削減できる各種機能が搭載された。搭載された機能は「マイクロバースト解析機能」、「トンネリングプロトコル解析機能」、「パフォーマンス・ボトルネック解析機能」。

マイクロバースト解析機能は、通信事業者やデータセンタ事業者を悩ますマイクロバーストトラフィックの検知、解析を行う。この機能を用いることでネットワーク機器の輻輳やパケットロスを引き起こすマイクロバーストトラフィックを確実に検出し迅速に障害原因の特定を行う。

トンネリングプロトコル解析機能は、基幹ネットワークのトンネリング環境においてトンネリングプロトコルヘッダを自動認識し、カプセル化されたパケットの内側のIPアドレスやポート番号に基づいたエンドツーエンドの通信解析を行うことができ、GRE、GTP、QinQ、MPLS、IPinIPなど各種トンネリングプロトコルに対応する。

パフォーマンス・ボトルネック解析機能は、特定のIPホストやサーバ、アプリケーションの通信時間帯や通信量を一目で確認し、該当するパケットデータを即座に取り出すことができる機能。また、アプリケーションのトランザクションの時間をクライアント時間、サーバ時間、ネットワーク時間に自動的に分類し、通信におけるボトルネックやアプリケーション性能低下の原因を特定する。