The Mozilla Foundation

Mozillaの法務顧問であるHarvey Anderson氏は5月9日(米国時間)、Mozillaの公式ブログにおいて「Windows on ARM Users Need Browser Choice Too」と題して、ARM版Windowsの利用者にブラウザの選択権を与えるよう提言している。この問題については、Mozillaのプロダクトディレクタを務めるAsa Dotzler氏も同日、自身のブログで指摘している。

X86アーキテクチャのWindowsでは現在さまざまなブラウザをインストールでき、ユーザが自由に選択して利用できるようになっている。しかし、近々リリースされるARMアーキテクチャ向けのWindowsではそれができなくなるのではないかと危惧しているという。

Windows RT(ARM版Windowsに付けられた名前)には、クラシック環境とメトロ環境の2つのUI環境が用意されている。彼らの報告によると、メトロ環境ではIE以外のブラウザに対して機能やパフォーマンスを提供するAPIにアクセスする権限が与えられていないと説明している。

この制限によって、IEのみが豊富な機能を提供できるブラウザとして存在することになり、サードパーティー製のブラウザはWindows RTプラットフォームから排除されてしまうのではないかという。そしてそれはつまりユーザの選択肢を失くしていると主張している。