日本ベリサインは2月17日、iPhone/iPad/iPod touchやAndroidなどのスマートデバイスから既存の電子カルテシステムを利用可能にする「ベリサイン 電子カルテ向けスマートデバイスソリューション」を提供開始したと発表した。

同ソリューションは、リモートデスクトップ(RDP)接続で電子カルテシステムの画面を転送し、入力/操作を行う際に、タブレット端末やスマートフォンを利用するもの。

「ベリサイン 電子カルテ向けスマートデバイスソリューション」構成図

同ソリューションを導入する北海道社会保険病院では、iPadやiPod touchを利用した電子カルテシステムの閲覧および書き込みが可能となったほか、従来の電子カルテ端末より小型なタブレットからでもバーコードリーダーなどを用いて投与薬剤の患者認証およびデータ入力作業を回診中に病室内で行うことが実現された。

ベットサイド業務での電子カルテ操作(バーコードリーダー付iPod touch使用)

スマートデバイスはノートPCよりも軽量で駆動時間が長いため持ち歩きにも便利で、ナースカートに乗せ運搬することなく、看護師への負担軽減や回診などの業務を効率良く行うことが可能となった。

ナースステーションでの電子カルテ操作(iPad使用)

端末の管理として、ベリサインMDMで「セキュリティ設定の強制適用」、「リモートワイプ(遠隔操作でのデータの抹消)」のほか、VPN接続時に認定端末以外が利用されていないか認証を行うためのユーザ/デバイス認証用電子証明書の遠隔インストールなどを行う。