リーディングサービスのReadabilityが基本サービスの無料提供を開始、またiOSアプリの提供を予告した。

ReadabilityはWebページから記事部分だけを抽出し、読みやすいレイアウトに整えるサービスとツールを提供している。Webの記事ページから広告などを省いて読む、またはブックマークするようにリーディングリストに保存しておき、あとからゆっくりと読む……というように使う。最近はパソコンのブラウザでリーディングリストに加えて、読むのはタブレットやスマートフォンというユーザーが増えている。

Readabilityのほかにも、Instapaper、Read It Laterなどのサービスがあり、またAppleがSafariにリーダーおよびリーディングリスト機能を追加するなど競争が強まっている分野である。無料サービスが増える中、月額5ドルの有料サービスだったReadabilityも無料プランの提供にふみ切った形だ。無料プランには、Webページの変換と30ページまでのリーディングリスト機能が含まれる。月額5ドルの有料サービスに切り替えるとリーディングリスト/アーカイブ機能の利用が無制限になる。また、これまでモバイル機器にはWebアプリで対応していたが、現在iOSアプリがAppleのApp Storeの承認を待っている状態だという。

Readabilityで変換したWeb記事

ReadabilityのiOSアプリが間もなく登場

Readabilityが有料であるのは、ブックマーク的なツールからリーディングプラットフォームへの成長を目指しているためで、現在メンバーシップ収入の70%をライターやパブリッシャーに支払っている。一方で有料サブスクリプションは、Readabilityに興味を持った人が利用者になるのをためらわせる壁になっていた。フリーミアム・サービス(基本サービスのみ無料)に変わったことで、これからは誰でもReadabilityのメリットを体験できる。