知る人ぞ知る宇宙関連企業

小野電機製作所は従業員数わずか20名たらずの小さな会社であるが、宇宙業界では実績が豊富。これまで、小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」の展開機構、超小型衛星の分離機構、姿勢制御の実験装置など、様々な開発に関わってきた。

IKAROSチームから送られたという感謝状。ちなみに後ろに見える金色のフィルムは、IKAROSの展開膜と同じ素材だとか

こんなものも。JAXAから依頼された月面掘削用ドリルの試作品だという

姿勢制御の実験などに使える装置。摩擦がとても小さくなっており、しばらくクルクルと回り続ける

この装置の断面図(右)。5μmの細い隙間から空気を吹き出して、金属球を凹面からわずかに浮かせる仕組みだ

特に展示では触れられていなかったが、東北大学の吉田和哉教授が中心となって開発を進めているWhite Label Spaceの月面ローバー(プロトタイプ)のベース車両を製作したのも、じつは同社だ。

衛星はどうやって射場に運ぶ?

NECや三菱電機の工場で作られた衛星は、射場である種子島や内之浦まで持って行かないと、打ち上げることができない。こういった衛星の輸送サービスを提供しているのが日本通運。ブースでは、三菱電機の通信衛星「ST-2」を南米・ギアナまで輸送する様子がビデオで紹介されていた(ST-2はアリアン5で打ち上げられた)。

同社の米国現地法人は、ボーイングの衛星の輸送も行っているとか

そのほかの展示を写真で紹介

販売されていた1971年型のセスナ。中古ではあるが飛行可能で、最後には250万円まで値下げされていた

良く分からないが、「航空戦士トコロザワン」というご当地ヒーローらしい。新作DVDを販売していた

相模原市のブースにはJAXA相模原キャンパスのコーナーがあって、そこには「はやぶさ2」の模型が出展されていた

その近くには、「はやぶさ」運用チームとカプセル回収隊による直筆サイン集のパネルも

こちらは北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)のブース。既存の1,000m滑走路を4,000mに延伸して宇宙港にする計画が進行中

HASTICといえばCAMUI型ハイブリッドロケットが有名。ブースには実機も展示されていた

九州工業大学は、昨年7月に「超小型衛星試験センター」を立ち上げた。これは熱真空チャンバの模型

同センターでは、50kg以下の超小型衛星について、放射線以外の全ての環境試験を実施できるという